AGA(薄毛・脱毛症)
円形脱毛症
症状
円形脱毛症は年齢・性別関係なく誰にでも起こる可能性があります。
突然コインのような円形・楕円形をした脱毛が生じます。
原因 円形脱毛症の原因として挙げられるのが、遺伝、ストレス、内分泌異常、自己免疫疾患、自律神経障害などと言われていますが、はっきりとわかっておりません。
治療法
円形脱毛症の範囲や量が少ない場合は自然と治ることもありますが、長期化したり・急に症状が悪化したり・広範囲に脱毛症が広がったりした場合は適切な治療が必要です。
⚪︎外用療法
・ステロイド剤
・発毛剤
⚪︎内服療法
・ステロイド
⚪︎生活上の注意
自然治癒する疾患なので、3ヶ月を目処に治療をしながら、経過をみてください。精神的なストレスを取り除くことも大切です。精神が不安定なときには、軽い安定剤を内服することも改善につながる場合があります。安定剤の処方に関しても、診察の際ご相談ください。日常生活では頭皮マッサージ・栄養バランスの良い食事・適度な運動・リフレッシュすることで頭皮の血行を促進してあげることで予防にも繋がります。
男性型脱毛(AGA)
症状
AGAとは、男性に最も多くみられる脱毛症で、「男性型脱毛症」の略です。AGAは、他の脱毛症と異なり、思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方向から薄くなり、進行していくのが特徴です。細くて短い髪の毛が多くなり、全体として薄毛が目立つようになります。一般的に遺伝や男性ホルモンが関係するといわれています。また、AGAは進行性で、何もしないでいると髪の毛の数は減り続け、徐々に薄くなっていきます。進行を抑えるためには早めのケアが大切です
治療法
当院では、飲むタイプの治療薬を常備しています。
⚪︎フィナステリド
AGAの原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)が毛球に悪影響を及ぼし軟毛化することが原因です。DHTが毛根に働きかけて毛の成長を抑え長く太い毛が育たないうちに抜けてしまうため起こります。体中を巡回している男性ホルモン(テストステロン)が反応することで生まれる物質です。フィナステリドは、テストステロンが還元酵素によりDHTに変化する過程をブロックする作用(阻害)を持っており、それによりDHTの生成を抑制します。DHTを抑えることで毛球が正常化し、髪の毛の軟毛化が止まり、硬毛へとしっかり育つようになるのです。
⚪︎ザガーロ
ザガーロ(一般名:デュタステリド)はフィナステリドの作用しないI型5-α還元酵素も阻害するうえ、Ⅱ型5-α還元酵素もフィナステリドの約3倍阻害するため、フィナステリドよりもDHTを強力に抑制します。当クリニックでは、成人男性には「ザガーロ0.5mg」を1日1回経口投与して頂きます。連続12週の服用で効果が発現する場合もありますが効果が確認できるまで通常連続6ヶ月の服用が必要です。
また、効果を持続させるためには継続的に服用することが重要です。6ヶ月連続で服用しても効果が無い場合はAGA専門の医師の診察を受けましょう。
AGA治療継続的治療が必要です。飲み忘れをすると効果が低下します。食事の影響は受けませんので飲み忘れのないように1日1回服用しましょう。